こどもが育つ環境の中で見える問題
いじめ、不登校、ひきこもり
家庭内不和、犯罪
精神疾患、精神障害、依存症
発達障害、二次障害、カサンドラ症候群
これだけではありませんが、沢山の名前が付けられた、こどもから見せてくる問題。
色んな事象が絡み合い、一見複雑にできており、その後の様々な局面でその影響が色濃く見ることができます。
こどもは、大人が創り上げる世界の中で生きています。
他者、特に大人との「価値観のズレ」から一生懸命伝えたいと思いながらも
障害があってもなくても、相手にわかるように想いを言語化することが難しい。
それは、「こども」であるが故の未熟さからきていますね。
関わる大人が、「何かおかしいかも?」と思った時には、
問題解決が難しい状態になっていることも少なくありません。
多くの学校や家庭がこういった問題を抱える中、どうされていますか?
自殺問題
ひきこもり問題
虐待問題
これらはすべて心の不具合から生じる問題ですが、社会全体として、それを解決に向けることができる大人が少ないという問題があります。
しかしながら、これらは、私たち大人が心理を正しく学び理解し、自身の生活の中に落とし込むことができれば、解決可能な問題です。
「自分のことではないのに?」と思われると思います。
自分の心の中には、ヒトとしての精神の基本的な機能がある
という部分を理解することで、自分の中の課題をクリアすることもできるし、余裕を持って他者の問題も理解することができるようになるということです。
私は本来、児童心理と発達心理専門でしたが、犯罪心理学を学び研究を継続することで見えてきた時に、
これまで日本全体が大切にしてきた価値観が、実はそれを阻んでいること
関わる大人で結果が変わってしまうこと
これは大変なことだと実感しました。
ですから、これだけ社会問題が複雑化して簡単にほどけない状態になってしまった日本では、改めて心理の基本を学んでおくことが、特に「ヒトを育てる」「ヒトを支援する」という立場の方には必要となる時代が来ました。
こんな複雑な心の問題を、現在の少人数・常駐できないスクールカウンセラーにお任せしきってしまうのは、よくありません。心の問題を解こうとする方には、ご自身の心のコップの水を自らの力で十分に満たせる環境を整えた状態で、本来の力を発揮していただきたいと思います。
そのために、先生方、保護者の方々、そしてこどもたちに向けて、スクールカウンセラーと共に、心理教育を学校教育の中に取り入れていただき、先生も保護者もスクールカウンセラーさんもこどもたちも、ご自身の心のコップの水を自らの力で十分に満たせる環境づくりのお手伝いをしたいと願っています。